| ドラゴンフルーツ 農業 農業問題 |
師走に入り、ニュースは今年一年を振り返ることが多くなりました。
農業の担い手不足による農村地帯の崩壊や食品偽装問題の話題は影を潜めてしまい、一方で来年へ向け明るい話題を探しているのかもしれません。
農業だけに言えることではないのでしょうが、世代交代という大きな壁を乗り越えること、壁を崩すこと、また、壁をすり抜けることが求められているように思います。
今までのやり方を一新したり、働く人が変わることを意味していることではありません。
なぜなら、農業には歴史と経験が必要だからです。
それは、しっかりと受け継がなければいけません。
現代は、仕事が分業化され棲み分けができてしまいました。
自分が携わることは理解できても、それ以外は分からない、知ろうとしない、
また、知ろうとする余裕すらないのかもしれません。
そのため、戦後、農業に触れてきた世代はその大変さを理解していても、私たちのようにスーパーで消費するだけの世代では、それが分からない。
というより、食べられる感謝、食べる楽しみより違う次元の楽しさを求めているのかもしれない。
50代以上の先輩方にとって、当たり前のことを私たちは分かっていない。
それを理解しなければ、農業の抜本的な改革はできないのかもしれません。
例えば、バブル時期は、不動産(土地など)が資産でしたが、崩壊後は不良債権と解釈されるようになってしまったことなど、時代の流れによって、考え方を変えていかなければいけないように思います。
しかし、農業は経験が大切です。前に書いたように先輩方の力を借りながら新しい農業を目指さなければいけないように思います。
まず、栽培者が、農業とは無縁の消費者に知っていただくこと、情報を発信する努力が必要だと思います。
できるなら、最高級とか最高品とかの言葉に頼ることなく、消費者の方々に理解していただく発想の転換が必要だと思います。
もちろん、最高級と言う言葉が悪いわけではなく、一体何が最高級なのかというところまで、しっかりと情報発信することが望ましいと考えます。
そして、モラル。売れればいいという経営者の資質も問われると思います。
ただ、売れなければ会社(農家の生計)は成り立たないのも事実。
本当に苦しいけれど、目先を考えるのではなく、もっと先のことを考えて改革していけるようになってほしいと思います。

大人になったドラゴンフルーツの新芽を細胞を傷つけないように鋭利なカッターで切断し、新しい芽(種から発芽した)を接いだものです。
(接ぎ木作業)

上手く、くっつくこともありますが、今回のように順調に台木にくっつかないこともあります。

このドラゴンフルーツの写真のように、赤、白、ピンク、紫などいろんな色、味のドラゴンフルーツが生まれます。
若い力、新しい発想を潰さないように先輩方の力が必要だと思います。
この新芽のドラゴンも台木である先輩ドラゴンの力が必要なんです。
私自身もアナログ人間です。
しかしながら、デジタル化している現代、農業の大切さを伝える、消費者に分かっていただくためにも、情報の発信が必要なのかもしれません。
私はまだ学生ですが専攻は理学で、それは虚学とも言われます。
そのため、個人的に植物の栽培やおいしい食べ物、お酒等を調べ、研究して実学を求めています。
実ではないものを専門としているからこそ、自分の感性、感覚、確かに目の前に存在する実を失ってはいけない。
それはデジタルの時代でも必要で、むしろ虚の世界であるデジタルの時代だからこそ重要になるのではないかと思います。
食育、農業等の実をいかにデジタルの虚の世界と繋げていくか、自分に課せられた課題の一つだと思っています。
katsumaさま、コメントありがとうございます。
そうですね。どの業界にも必要なことだと思います。
私は、父親の世代から見ると苦労知らずの世代です。
戦後の復興で頑張ってこられた先輩方の世代、そして私たちのようにバブル時代を見てはじけたのも体験した年代、また、今の10代20代のようにデジタル化が一気に進んだり、市場原理主義の中で育ってきた世代の考え方は、本当に十人十色でしょうね。
お互いの時代背景を考えながら、バトンタッチしていくことは、本当に難しいことなのかもしれません。
本来なら簡単なことなのでしょうけど、個人個人の感情がある分、複雑になってしまっているのかもしれません。
でも、感情を持つことが人間ですから。
そうなると、私は偉そうなこと言えませんが、求められるのはモラルなのかな?って思います。
農業を通して、いろんなことを学ばせていただいています。
しかし、私たちは生きています。これからも生き続けます。
決して、綺麗ごとだけでは物事が進まないことも心のどこかにしまっておかないと、とも思っています。
人間、一人で生きているわけではないですから。
uranoさん、コメントありがとうございます。
今の世の中は、虚業がリードしているのかもしれませんね。
虚業と実業のバランスが保たれてこそ、上手く社会は回っていくと思われるのですが。
ものが生まれなければ、商売はできません。
ものがあっても売ってくれる人々がいなければダメです。
デジタル化して私たちの目で見えないところで、社会が動いてしまっている。
その状態を頭でイメージできる人はいいのでしょうが、私のように見えないと自分を見失ってしまう人が、ものをつくるのに執着してしまうのかもしれませんね。
文明が発達を続ける中で、いかに実業と虚業をつなげていくことができるかが、これからの課題ですね。
AGRI-ART




「若い力、新しい発想を潰さないように先輩方の力が必要」って言うのはどの業界にも重要なことかもしれません。
自然から学ぶことって多いですね。