
1月行く月、2月逃げる月、3月去る月などと云いますが、ついこの間お雑煮をいただいたと思ったら、もう2月なのですね。みなさんは今年のお正月をどんな風に過ごされましたか。
たべるのフォーラム「お正月、おせちのかたち」には、たくさんのアンケート投票と素敵な投稿記事をありがとうございました。
今回は「みなさんはどんな料理でお正月を迎えられるのでしょうか」とお訪ねしましたが、2009年1月1日から31日までの間に、169名の方からお答えをいただきました。
ご自身で料理された方、デパートや料理屋さんから調達された方と様々ですが、おせち料理を用意された方が一番多い。これはまぁ予想通り。むしろ我が家独特のお正月料理とお答えいただいた方が48名もいらっしゃる。全体の28.4%ですよ。こちらの方に目を引かれてしまいます。
質問を設定した編集部がこんなことを言うのもなんですが、我が家独特のお正月料理とおせち料理を分けるものとは、何でしょう。
おせち料理の起源というか歴史をちょっと調べてみました。
おせち=「御節供」(おせちく)の歴史は平安期あるいは南北朝時代まで遡りますが、これが一般の人々に広がっていくのは江戸時代。ただし一般の人々がお正月に用意したお供えや料理は「蓬莢」(ほうらい)とか「食積」(くいつみ)と呼ばれていたそうです。お重に詰めたお正月料理を「おせち料理」として一般化したのは、なんと戦後のことなのだそうで、意外に歴史が浅い。
であるなら、おせち料理のたかだか60~70年の歴史に縛られることもないのかもしれません。
時代とともにどんどんカタチは変わっていっても良いと思います。
「おせちは苦手」と言う子供や若い人が多いとも聞きます。彼らも喜ぶおせちを作れば良い。
おせち料理ではなく我が家独特のお正月料理。これを新しく、おせち料理としたら良いのではありませんか。
昨年末デパートで売られていたおせち料理を見てきましたが、ローストビーフやキャビアを盛りつけたフランス風やイタリア風おせちなどもあります。家庭で用意するならお重に詰めなくても良いかもしれません。
でもね、だからといっておせち料理が、お好みオードブル詰め合わせで良い訳ではないはずです。
そこに、おせち料理の歴史の大切な意味があると思うのです。
正月の食卓に集まった家族の、健康と幸福を願い、新しい年を一緒に祝う料理。
別に難しい理屈や、特別の宗教心ということではない。むしろ朗らかで、家族を想う暖かい気持ち。
この気持ちが料理というカタチになってこそ、おせち料理だと思います。
気持ちをカタチにする。ちょっと工夫がいりますね。
でも、そのひと工夫が我が家独特の正月料理を、おせち料理と呼んで良いものにします。
いやむしろ、それこそが新しい時代のおせち料理だと思うのです。
どうですか、来年はさらにひと工夫。新しく「あなたのおせち料理」を作ってみませんか。

のべた@たべるの



