あなたが初めて自分のキッチンで、自分の料理を作り出したのはいつの頃でしょう。学生時代、親元から離れて暮らし始めたアパートの小さな台所。お母さんが入院してしまい、ピンチヒッターとして主婦をやることになった実家の台所。あるいは結婚して自分のキッチンを持ち、初めて自分の料理を作ったという人もいるでしょうね。そんなとき、やっぱりひとつの大きな基準になるのがお母さんの料理。たしかにあなたは、お母さんに比べたらいろんな料理をいろんなところで食べたでしょう。お母さんが食べたことがないフランス料理、イタリア料理、中華料理、エスニック料理。ステーキハウスやお寿司屋さん、焼き鳥とか居酒屋。ファミレスなんか行ったことがないお母さんもいます。だからあなたは、お母さんよりいっぱい美味しいものを知っている。
でも、それでもお母さんの料理って、基本中の基本ですよね。身体の奥、DNAにすり込まれている。だから作ってみようと思う。やっぱり美味しいと思う。自分は料理が下手だと感じたり、上手になったと思うのも、お母さんの料理が基準になっているのではありませんか。
こうしてスタートしたあなたの料理は、新しい環境で、新しい家族のために料理を作り続けるうちに新しい工夫や新しい美味しさを取り入れていきます。いつの間にか、あなた自身の料理になっていきます。

のべた@たべるの



