
伝えていきたい母の料理は「ちらし寿司」です。
ばら寿司とか祭り寿司とも言われている岡山の「ちらし寿司」で
具だくさんのお寿司の上に、錦糸卵や具が散りばめられ
出来上がりは、まるで色とりどりのお花畑のよう。
これはお祭りやお祝いなどのハレの日の料理だけあって
ちゃんと作ろうとすると、とても手間がかかります。
穴子を蒲焼きにしたり、椎茸を甘辛く煮含めたり
ひとつひとつの具に味をつけていくからです。
そういえば、酢魚などは前日の夜から用意していましたっけ。
でも今は、冷凍品やレトルト食品があるので
それらを利用すれば、そんなに大変ではないかも?
じゃあ、ひとつ再現してみますか。
すし飯以外の具材は
・うなぎの蒲焼き(レトルト)
・コハダの酢漬け(パック品)
・えび、いか(冷凍)
・たまご
・干ししいたけ、ごぼう、にんじん、れんこん、
さやえんどう、紅しょうが
こうして並べてみると、なんて手抜きなんでしょう。
しかも、寿司桶がないので大皿で代用です。
寿司桶いっぱいに作ってこそ、岡山のちらし寿司なのにね。
だからこれは、思い立ったときのお手軽バージョンです。

今思えば、昔食べていたちらし寿司には、季節感がありました。
春には蕗や筍が入り、酢魚はままかりやサワラなどそのときの
旬のものが使ってありました。
かんぴょうや高野豆腐などの乾物を上手に利用し
もっとたくさんの具であふれていたような気がします。
そしてお祝い事のときには多めに作って、ご近所に
お裾分けする風習もありました。今でもそうですね。
同じちらし寿司でも、作る時期やお宅によって
具や味が少しずつ違うから、それもまた楽しみで
いただくととっても嬉しかったのを覚えています。
今はもう東京生活のほうが長くなってしまったけれど
わたしが伝えていきたいのは、母も祖母も隣のおばあちゃんも
その地域のみんなが作っていた故郷の「ちらし寿司」です。
ああ、だったら、やっぱりちゃんと作らないとね。
たくさん作って一人でも多くの人に味わってもらわないとね。
今度は、もうちょっと本腰を入れて作りましょう。
大きな寿司桶を用意して。
セニョーラ・あ~

うちのおばあちゃんも、祝い事があると、「ばら寿司」をよく作っていました。
わたしみたいに、ちらしの素など使わず、丁寧にすし飯を作って、具を混ぜ込んでいました。
なんだか、セニョーラ・あ~さまの記事を読んで、なんだかとっても懐かしい気分になりました。
☆takahashさま
そうですね。「なにか」は何かな? 気持ちかな?
「ちらし寿司」の作り方も大事だけれど、
それに込められていた思いも大切にしていきたいですね。
☆Mutsumiさま
おばあさまもよく「ばら寿司」を作られていたんですね。
きっとMutsumiさんやみんなが喜んで食べてくれるのを
思い描きながら、作られていたことでしょう。
心に残る料理っていいですね。
あ〜さま
そうですね。気持ちですよね。気持ちとか思いが料理を美味しいだけじゃなく、
楽しいもの、うれしいものにしてくれると思います。
それがおばあちゃんからお母さんそして子供へと伝承されていくなんて、
すばらしいですね。
TVで観たのですが、京都の亀屋末富三代目 京菓子司 山口富三さんは、
その気持ちを「遊び心」と言っておられました。
のべた@たべるの




あ〜さんの料理を見て読んで、いつも思うのは、
料理って「美味しい不味い」の話だけじゃないということ。
むしろ美味しくてあたり前、その先のなにか。お母上ゆずりのことでしたか。
そしてそれを地域のみんなが作っていた、故郷に由来のことでしたか。
料理は時代とともに形が変わっていきます。
その土地その地域で美味しさも違います。
でも美味しいの先にある「なにか」は、変わらない。