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コーナータイトル

Vol.30 フランシス的バターのない生活

 オリーブオイル  バター  Forum 



チャオ!みなさん!
フランシスです!

今回はたべるのに新たに開設されたフォーラムのテーマに沿った
記事を書いてみました。
まずは「バターを塗りましょうか?」という第一弾のタイトルを見て
最初はいったい何のことなんだろうと首を傾げてしまいました。
でもだんだんと読み進んでいくうちに「ああそうだったんだ!」
って日本の現状が読めてきた・・・

自分にとってバターとは?

自分にとってバターとはどういうものなのか?とこの機会に考えてみた。
すると出てきた答えは、バターがあろうとなかろうとそれは
あまり自分の生活には関わりのないものだと思った。
でもなぜだろう?

主催者様より連載の依頼があり、昨年9月より「フランシスのロハス的生活」を
これまでに29回記事を書かせていただきました。
しかし自分の書いたレシピをよく見てみると、材料の中にバターの「バ」の字も
登場していないことが判明。
ではいったい何を使ったかというと、それはエキストラバージンオリーブオイル。

「Vol.7 フランシスvsココナッツミルク」の記事の中でレシピ自体の説明ではなく、
付け合せ用のタイランドライスの炊き方のポイントとして唯一
「バターを10gほど入れて炊くとおいしいよっ!」と書いてあった事だった。
それくらいまずバターは使わないのである。

朝食にはバター?

私はフランスでの生活が長いですが、一般家庭では朝食以外
あまりバターは使わなかった気がします。
朝食といってもみなさんが思い浮かべるようなカフェオレにクロワッサンを
食べるというようなことも余程でない限りしてませんでした。

ビスコットという硬めに焼いたラスクに近いものにバターか好みのジャムを
塗って食べるとか、前日の残り物のバゲットを半分にカットしてオーブンで
軽くトーストしてカフェオレに浸して食べるとかその程度です。
カフェではこのトーストにバターを塗ったものを2杯分入ったエスプレッソに
浸してカウンターで立ち食いするのが習慣です。
ちなみにタルティーヌ・オ・ブール (La tartine au beurre) っていいます。

ステーキを焼くのも、炒め物をするのも、バターなど使った記憶がなく、
いつも使っていたのはフランスでは一般的なサンフラワーオイルか
ピーナツオイル。
どうも日本人はバターを使い過ぎるようだ。
いや、バターに頼りすぎているようでならない。

テーブルの上のバターの謎

一番いい例がフレンチを代表とする洋食を出すお店に行くと
まず気になるのがテーブルの上に置かれたバターとパン皿
それにバターナイフなど・・・

なぜ気になるかって?お答えしましょう!
私はそんなものはいらないと思うからです。
そういうとみなさんは困りますか?
パンがバターとセットでないとパンは食べられませんか?
バターなんかなくても十分美味しいと思うのですが・・・

せっかくのソースが・・・

せっかくシェフが腕を振るった美味しい料理を食べる前に
目の前に置かれたパンにバターを塗りほうばる・・・
う~~ん、日本では良く見かける光景ですよね?
何の疑いもなくパンにはバターを塗るもの・・・

でもシェフはどういう気持ちでその光景を見ているのだろうか?
せっかくの繊細なソースの味わいも何気ないひと塗りのバターが
一瞬にして殺してしまうのです。
フランス料理はソースで決まるとかよく言われていますが、
私はそうだとは決め付けたくはないのです。



でもね
せっかくソースが美味しいのだから、バターを付けないで
パンにそのソースを付けてお口に運びたいわけです。
最後までそのお料理を楽しみシェフへの感謝を込めて・・・
自分も含めフランス人なら誰もが自然にする行動です。
本能というか・・・
そしてお皿にあったお料理と共に自慢のソースもめでたく
綺麗にパンで拭われシェフも皿洗いも大喜び・・・(笑)

フランスって?

確かにフランスは酪農の国でブルターニュやノルマンディでは
上質なバターをはじめとする乳製品が豊富ということもあり
フランス人は朝食をするときには「有塩バター」をバゲットなどに
塗って食べるわけですが、ただここで注目してもらいたいのが
朝食でパンに塗るのは「有塩バター」だということ。
じゃあ「無塩バター」はというともちろん調理用なわけです。

いつも思うのは日本の家庭では昔から「有塩バター」を
料理するときに使ってしまうこと。
これでは既にバター自体に塩分が入っているので
塩分の採り過ぎになってしまいます。
最近は「無塩バター」もだいぶ増えてきてはいますが、
バター全体からするといまだに希少ですよね。



とりあえず買ってみたよ

食べ切れなかったバゲットを使ってフレンチトーストでも作るとき
バターがないと美味しくないので、とりあえず緊急用にコンビニで
これをゲットしてきました。その名も「切れてるバター」。
行きつけのスーパーでは売り切れでもコンビニにはあるんですね。
10gづつに分かれていて便利といえば便利なんですが・・・
あっ!ちなみにこれお塩入っています。
まあ売ってないから仕方がないね・・・

このバターに祈りつつ・・・

まあこのバターが冷蔵庫から消えた頃には日本のバター不足が
改善されていればいいですね。
でもこのバターさん、冷蔵庫の中に長らく居候していそうです。
めったに使わないからね。ごめんよ!バターさん

ではフランシスのバターのお話はこの辺で。

チャオ!

天野 雅 フランシス  2008年7月25日 19:25

コメント(2)

フォーラム投稿第一番は、フランシスさんでしたか。
それもかなり充実した内容のお話で、興味深く読ませていただきました。
わたしたち日本で暮らすもの達にとって、バターの本場はフランスと思っていましたし
さぞや普段の暮らしでも、ふんだんにバターをつかっているものと、そう信じていました。
フランスのレストランの話などは、噂で聞いたり、実際に自分で行ったことのある人もいるでしょうが、ごくごく普通の暮らしのベーシック、食の様子については、意外に知らない。
聞いて良かった。
しかし、フランシスさんのお話の全編を通して何となく感じるのは
フランスの人にとってのバターは、あまりにあたり前の存在。
在ってあたり前のものだからこその、冷静さ。そんな感じもします。
だって、人がどんなにサンフラワーオイルや、最近はオリーブオイルなのかな
そっちに流れたとしても、フランスのマーケットからバターがなくなるなんてことは
決してないでしょ。
日本のスーパーからはバターがほんとに消えたのです。
しかも、少なくともわたしは、バターにはフランシスさんとは違った思い入れがあります。
長くなりましたので、その思い入れについては、来週あたり、拙文を投稿したいと思います。

posted by takahash  2008年7月26日 02:10

チャオ! takahashさん!

コメントありがとうございます!

フランス料理のシェフたちにとってバターは必需品
なのでしょうが、一般家庭では普段はいわゆる
サラダオイルを使っているのが現状です。

フランス料理というとあのこってりとしたソースを
思い浮かべがちですが、フランス人がそんなものを
毎日自宅で食べているかというとそうではなく、
簡単に塩コショウをした赤身のお肉をオイルで焼き、
付け合せにフライドポテトやグリーンサラダを
出すくらいです。
「毎日ステーキなんてもうたくさん!」という日本では
考えられないような悲鳴が聞こえてきます・・・

日本人だって自宅でスキヤキ、テンプラ、スシなどといった
日本料理の代表選手的メニューなど毎日食べてないわけで、
外国人から見たゲイシャ、フジヤマ的な日本人の食事に
対するイメージと日本人から見たフランス人に対する
イメージは同じといえます。

パリ時代の友人がマッシュポテトを作るというので買い物に
付き合ったらフリーズドライのマッシュポテトの素と
コンデンスミルクを買うのです。
なんでコンデンスミルクを買うのか尋ねたところ、
バターを入れなくてもミルクより安くて甘いので
ごまかしが効くとの事。
騙されたつもりで食べてみると以外や以外「らしき味」が
していました。

フランス人は1ヶ月ほどあるバカンスのために働くと
よく言われていますが、そのためなのか普段は意外と
質素です。
そしてフランス人にとって夢は、システムキッチン、
キャンピングカー、そして最終的な目標は別荘を持つこと。
友人たちはその引かれた線路をちゃくちゃくと
進んでいきました。

面白い話でフランス人の子供に「一番好きな食べ物は何?」
と聞くと必ず帰ってくる答えは「ビフテクフリトゥ」
つまり赤身のビーフステーキにフライドポテトを添えたもの。
焼き方はもちろんウェールダン。
(レストランでも子供には親がそう頼みます)

食は親から伝わるもの。そして大人になっても忘れないもの。
フランス人の食生活、
いや生活自体はこれからも変わらないかもしれません。

posted by 天野 雅 フランシス  2008年7月26日 13:42

 
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Profile 投稿者紹介

天野 雅 フランシス

ブログ:http://ameblo.jp/massa-francis

元ファッションデザイナー パリ在住13年 オートクチュールの メゾン2社に勤務 帰国後フレンチレストラン経営 外資系商社、 日本の商社勤務を経て、現在はシステムエンジニア
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