ׂ    
お借りしている本を早くあなたにお返ししなくっちゃ。そう思いながらついついこの本を手放すのが惜しくなって、いつかお返ししなくっちゃ。そう決めて本棚の一番目立つ場所に置いていた本が、どの本だったか忘れてしまい、お借りしたあなたがどなただったかも、いつか忘れてしまいました。そのうちそれが、本だったのか画集だったかも怪しくなり、いやまてよレコードだったのかもしれないし、ビデオだったかもしれない。ははぁ~ん。もしかしたらあなたから借りたものなどなかったのかもしれない。不埒にもそんな風に考えついたりもしたのです。
わたしの休日とわたし

私が休日

お借りしている本を早くあなたにお返ししなくっちゃ。そう思いながらついついこの本を手放すのが惜しくなって、いつかお返ししなくっちゃ。そう決めて本棚の一番目立つ場所に置いていた本が、どの本だったか忘れてしまい、お借りしたあなたがどなただったかも、いつか忘れてしまいました。そのうちそれが、本だったのか画集だったかも怪しくなり、いやまてよレコードだったのかもしれないし、ビデオだったかもしれない。ははぁ~ん。もしかしたらあなたから借りたものなどなかったのかもしれない。不埒にもそんな風に考えついたりもしたのです。

一番大事なことをきれいさっぱり忘れてしまいます。今度こそしっかり記憶にとどめておこうと決心しても、その前後のことは憶えているのに、最も肝心なところがボンヤリしている。なにやら明るく輝きがあり、暖かい。それだけが分かる。
「人の役に立つことをしなさい。世の中のためになる人になりなさい」そう言い続けた母をこの夏に亡くして、それでも「美しい・・・・」「美味しい・・・」ただそれだけ呟いて言葉を失ってしまうような。私はいまだにそういう風に生きています。酔うといっても良いのかもしれません。他のすべてが色を失い、音も聞こえなくなって、自分自身も消えてしまってそれだけがある。「しっかりしなさいよ」

人前で話すのが苦手という訳でもないのです。むしろしゃべりだしたら止まらない。なのに肝心なことを言えたためしがありません。誰かから借りたもの、いただいたものの中で最良のものを誰にもお返ししていない。あれはどこへ遣ってしまったんだろうね。「もう知りませんから」

明日のためにみんな精一杯生きています。「それこそ人の本分」母ならきっとそう言ったでしょう。明日を生きるために食べる、飲む。絶対必要なことです。でもねそれだけじゃぁないよね。たまには「ただ美しい」「ただ美味しい」そう言う人生の中で出会う「花」が欲しい。この虹のように、このチーズのように、この「私の休日」のように。

キリッと冷やした「私の休日」の赤、カベルネ・ソーヴィニオンをワイングラスに入れてもらい、「クリ~ムチーズの胡椒かけハチミツかけ」をいただいています。窓から大きな大きな虹が見えます。始めは地面の上にちょっとだけ「あ、虹だ」それが瞬く間に天空いっぱいに架かる虹の橋になったのです。またもや「う~ん・・・」と云ってそれっきり。「私の休日」の赤を透して虹は何色に見えるのであろうか。チーズを口に入れ、噛む前に「私の休日」を口に含む。「う~ん、美味い・・・」

しばしば、いや頻繁に言葉を失う。これはどうやら「私が休日」


Takahashさん
TV広告を作り続けて30年。CM・映像の演出家として世界中を駆け巡り、その旺盛な好奇心と食欲で様々なものを食べてきた。そんなTakahashさんが、遂に自ら料理することに目覚めた!たべるのの連載「私は料理が好きだ。」では、料理の道を探求する日々を綴っています。
 
私の休日ホームページ
わたしの休日とわたし  2008年11月17日 14:10

コメント(1)

こんにちは、トンボ飲料「私の休日」事務局です。
Takahashさま、すてきな休日レポートをありがとうございます。
まるでひとつの文学作品のような雰囲気の中、
「私の休日」もその雰囲気を醸し出す一員として
登場していることに思わず感激してしまいました。

虹が目の前で天に架かった様子、
頭の中で思い描くだけで見とれてしまいそうです。

―「ただ美しい」「ただ美味しい」そう言う人生の中で出会う「花」―

私の休日が「花」としてTakahashさまの休日を
彩ることが出来たことを大変嬉しく思います。
またぜひ、「私の休日」の物語をお聞かせくださいね。

posted by トンボ飲料「私の休日」事務局  2008年11月17日 20:09

 
  名前 (必須)
 
  メールアドレス (必須)
 
  URL
 
 



Profile 投稿者紹介

翠田社長@トンボ飲料

こんにちは、トンボ飲料社長の翠田です。 皆さんはどんな休日をお過ごしですか?たべるので皆さんの休日をご紹介下さい。
「私の休日」が豊かな暮らしのエッセンスになれば幸いです。
よろしくお願いします。
トンボは豊かな自然環境でのみ生まれ育ちます。
私たちトンボ飲料は、美しく豊かな自然環境から与えられた貴重な水質を守り、 製品に生かしたもの作りをすることを「トンボ」という名に託した企業なのです。
これまでの投稿一覧

頬笑みが零れるとき

「わたしの休日」 ひとくち口に含めばホーっと気持ちが解れ ガチガチに強張っていた頬の筋肉の存在にハっと気がつく。 初め…

地中海風「私の休日」

何も予定のない日曜日の午後。 友達に電話して長く話し込むのも、カフェでお茶するのも大好きなわたしですが、普段、自宅にい…

いつものランチを特別なひとときに♪

自宅の中に仕事場がある私は、毎日の食事はもちろんほとんど自宅のダイニング。 現在妊婦でつわり真っ只中の私は、最近すっか…

乾杯の音

思い出すだけで心がウキウキする時間の事を、「私の休日 カベルネ・ソーヴィニヨン」を飲みながら書きたいと思います。私が一…

わたしの毎日の中の私の休日

仕事を終えて、保育園へ息子を迎えに行き 家に着いたら、さーて、夜ご飯の準備だーー こんな毎日の私の午後。 仕事後の休息…
「たべるの」ってなに? 「たべるの」で記事を書いてみる? 「たべるの」会員登録
Recommendation おすすめ記事
伊藤園 畑へ行こうよ。