
沢樹:情野さんとの出会いは、約11年前くらいでしょうか。実は、情野さんは私のワインの先生なんです。当時はホテルに勤務されていましたよね? 情野:沢樹さんとお会いしたのは、まだワイン講師を始めたばかりでした。 沢樹:当時はワインブームも後押しして、ソムリエという職業にも急にスポットライトがあたり始めましたよね。ワインを学ぶ私にとって、情野さんは憧れのソムリエでした(笑)。スクールで講義を聴講するにも、すぐに定員がいっぱいになってしまうほどでしたから・・・。 情野:すべての行動は、ワインの啓蒙活動だと思っていました。今でもそのスタンスは、変わりません。「ワインについて教える」「ワインの話をする」ということは、売り上げにつながるわけですし、沢樹さんのようにワインの勉強をしてソムリエの資格を取得する人が一人でも多ければ、ワインの裾野が広がっていきますからね。
沢樹:情野さんには、人一倍ワインに対する愛を感じるのですが。 情野:たしかに、そうかもしれません。例えば、ワインの評価をネガティブに書く批評家がいるとします。でも、批評としては文章が際立つのですが、むしろ僕は、ネガティブに感じたところを、いかにプラスに変えていくかが重要だと考えてしまいます。だって、そのものの良さを伝えた方がいいと思いませんか?
沢樹:私も同じ意見です!そのものの良さを引き出してあげたほうがいいですもの。 情野:ワインを飲んだときに、自分が話したように書くということ、うそは書かないということですね。お客様、妻や友人など第三者に伝えることを想定して、解説するように僕は書いているんですよ。ソムリエ検定試験を受けるためのコメントのようなものではなく、わかりやすい言葉を選び、伝わりやすい文章を心がけています。 沢樹:初心者の方、ワインをわからない方にも伝わりやすいですね。 情野:ワインのことをあまり知らない方に、「外観に輝きがあり、色調が云々」と言ったところで、何もイメージできないと思いますし、おいしいのかどうかを知ることが一番重要だと思います。飾り立てて文章を書くのではなく、できるだけ修飾語を省いて、口に含んだときに僕がどう感じたかをそのまま表現した方が、ワインの味が伝わるような気がしています。 沢樹:情野さんの魅力もあいまって、よりワインの良さが引き立つんじゃないかしら(笑)。ソムリエとしての情野さんの偉大さを感じます。 Part2へ続きます。
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ヒロコ@奥飛騨原水



