
沢樹: 木住野さんのライブに初めて伺ったのは確か12年ほど前になりますが、そのときの感動は今も鮮やかに覚えています。日本を代表するトッププレーヤーとしても名高い木住野さんですが、どのような経緯でジャズピアノの世界に進まれたのでしょうか? 木住野:3歳の頃からクラシックピアノを習っていましたが、クラシック一辺倒で育ったわけではなく、家族はジャズ、叔母のビートルズ好きという環境だったんですよ。中学生時代から友達とバンドのまねごともしていたし、音大時代はクラシックピアノを弾く傍らで、いろいろなジャンルのバンド活動に参加していました。ホテルのラウンジでピアノを弾くアルバイトをしたことも、大きなきっかけになったかもしれませんね。ラウンジで演奏する曲は、広く知られているスタンダードナンバー、映画音楽なども多いため、アドリブでピアノを弾いてみたいという気持ちが強くなったんです。お客様との距離も近く、音の反応がダイレクトにこちらに伝わってくることもあり、ジャズピアニストとしての道を歩み始めました。 沢樹:クラシックからジャズへの変更は、とてもご苦労が多かったのではないかと思います。とまどいやつらさはありませんでしたか?
沢樹:木住野さんが、下積みをされていたとは知りませんでした。でもそれが、エネルギッシュでお客さんを引き込む音楽を生み出しているんでしょうね。 木住野:そういっていただけるとうれしいですね。私自身が楽しんで演奏するとメンバーにも伝わり、お客さんにも伝わるんです。やはり、自分が楽しめるようになるには、それなりの努力が必要ですよね。努力し続けることの大切さ、今もその気持ちに変わりはありません。自分のステージを徹底して楽しむことで、お客さまからのエネルギーをいただくことができる。それが、音と人が一体となって会場が盛り上がるということなのかな。これがライブの醍醐味であり、ジャズピアニストになってよかったと思える瞬間なんです。 沢樹:木住野さんが奏でる音とお客さんが共鳴して、ライブ会場は美しいエネルギーが循環している気がしています。繊細なのにパワーがある。そのヒミツはライフスタイルにあるのでしょうか? そのヒミツを探ってみることにしましょう。 撮影協力:JZ Brat(http://www.jzbrat.com) Part2へ続きます。
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ヒロコ@奥飛騨原水



