| 季語 寿司 俳句 |

俳句を、かじっている。公言するのも恥ずかしいくらい、ほんの少し。しかも最近は参加している句会になかなか顔をだせず(筆を休めると正直なもので)どんどん下手になっている。おっと、そんな言い訳じみた話ではなく・・・俳句に必須の季語には、美味しい季語がたくさんある話を少々・・・
この季節わかりやすい季語なら、「桜餅」「わらび」「木の芽和え」など。苦々しく清清しい春の味だ。「山葵漬け」「シラス」「若布」なども春の訪れをしめすもの。漬物だったり乾燥食材になったりで実感しづらいが、ちょっと考えれば納得である。ああ、いますぐ花粉と埃まう都心をはなれ、静岡あたりで釜揚げシラス丼など頬張りたいものだ、ぐぐぅ〜お腹がなる。
おどろいた季語もある。以前、句会のお題で「寿司」が出され、夏の季語と初めて知った。ご飯を酢でしめる夏の保存食であったからとか。いまや通年食べる国民食しかも国際食の寿司は、そうよね日本人の知恵とセンスが生んだ食べ物なのよねと頷いてしまう。一方、寿司ネタを代表する「鮪」は、冬の季語。その昔、近海ものの鮪は冬にあがる魚であったのだ。脂っぽくて捨てられていたトロの部分が「ねぎま鍋」として食されるようになったのも、冬がさそった必然だったのかもしれない。今の季節感覚とは違うものでも、季語をとおして本来の旬の季節や、料理が生まれた背景や風習などを知るのは面白い。
感覚をとぎすませば四季はあちこちに溢れている。食は、その宝庫だ。自分もまた自然の一部であると、錯覚でもいいから感じたくて、季節の恵みを食したり、つたない俳句をよんでみたり。旬も句も。味わい深い。





