E width=    
コーナータイトル

ソウルフード、鮎。

家でたべるの   鵜飼い  帰省 

子供のころ、よく川魚を食べた。その代表格は鮎である。母の実家が川の近くだったこと、叔父が鮎釣りをしていたことが主な理由だが、何より私が川魚を好んで食べたことに起因する。香りと苦みを楽しむような淡泊な鮎が、子供なのに好きだったのである。大人たちは、鮎が手にはいると、小さな私にやたらと食べさせた。釣果を自慢したい叔父にしてみれば、美味しそうに嬉しそうに鮎をほおばる私は、提供するに打ってつけの存在だったのだろう。

大人になって東京暮らしをするようになり、ほとんど食することがなくなった。鮎を購入するという発想がなかった。鮎をメニューにおく店は限られていた(高級店ゆえ、訪れる機会もなかった)。年を重ね、飲食の幅はひろがり、河豚やら、すっぽんやら、エンガワやら、、、はじめての"大人の食べもの"に出会いながらの年月に、鮎がはいりこむ隙間がなかったのかもしれない。

数年前、近所のスーパーで、鮎に出会った。ほほう、売ってるんだぁ。いい艶だなぁ。子持ちかぁ。そうじゃないのもあるなぁ。じっとり見つめながらも、手は出さなかった。翌年また、その季節がやってきた。ほほう、売ってるんだぁ。いい艶...、そして遂に昨年、手をのばした。

せっかくだから、炭火で焼こう。皮をパリッと、身はふっくらと、シンプルな塩焼きで。はふっ。うんまぁーーーい。あっという間にぺろり。子供ながら、いちどに数匹たいらげていた時の、あの時間、あの空間、あの大人たちの顔がよみがえる。ああ、なんて贅沢だったのだろう。そうか、私、鮎、好物なんだ!

この夏、実家帰省にかこつけて、少し足をのばし鵜飼の地を訪れた。鮎が自慢の宿にとまって、ちょっと手のこんだ鮎料理をいただく。〆の鮎雑炊の香ばしさがトレビア〜ン。繊細な出汁の中に見えかくれするアクセントが、たまらなかった。

今年の鮎シーズンは、あとわずか。もう一回くらい食べようかな。それともぐっと抑えて来シーズンを待とうかな。私、鮎、好物なんです。

さいこ  2013年9月20日 10:54

コメントはこちら!


 
  名前 (必須)
 
  メールアドレス (必須)
 
  URL
 
 



Profile 投稿者紹介

さいこ

性別:女
誕生日:6月16日
血液型:A型
出身地:愛知県

クリエーティブディレクター
料理大好き!
くわえて趣味は、ベランダ菜園、俳句、炭づくり。
これまでの投稿一覧

ことしも、餅パーティ。

鍋パーティ、餃子パーティ、たこ焼きパーティ...テーマ料理をきめて、カジュアルに集うホームパーティ。集まる口実かもしれ…

ソウルフード、鮎。

子供のころ、よく川魚を食べた。その代表格は鮎である。母の実家が川の近くだったこと、叔父が鮎釣りをしていたことが主な理由…

ああ、鮪。

刺身といえば、鮪であった。そして赤身であった。子供のころ食べた出前のお寿司には、他のネタはひとつずつでも、鮪は2貫、さら…

2013年冬、ラブ野菜。

野菜が高い。言うまでもなく天候の影響である。あくまでホビーな畑いじりとはいえ、野菜が育つ手間や時間、お天道様のありがたさ…

生きる。食べる。

人は、生きるために食べる。なのに、、、栄養なしには生きられないにもかかわらず、過ぎたるは及ばざるがごとし。今日も日本の…
「たべるの」ってなに? 「たべるの」で記事を書いてみる? 「たべるの」会員登録
Recommendation おすすめ記事
伊藤園 畑へ行こうよ。