| フレンチ ワイン 銀座 |
「たべるの」をご覧の皆様、こんにちは。
小職の第三回目の「目食耳視」は、銀座にある大好きな
フレンチレストランのご紹介です。
東銀座、歌舞伎座と文明堂の間に挟まれた小さな通りを
30mほど入った処、ビルの地下一階にそのお店はあります。

五味シェフの月替わり新メニューやソムリエさんとのワイン談義
を楽しみに今宵もお一人様でお伺いしました。
今宵のアペリティフはシャンパーニュは頂かず、エビスビールを
頂きました。
いつもバイ・ザ・グラス(グラス売り)のシャンパーニュは、
Diebolt Vallois Blanc de Blancs
Robert Montcuit Blanc de Blancs
Agrapart&Fils Blanc de Blancs
Jose Michel Blanc de Blancs
このあたりから日替わりでチョイスされています。

アミューズは定番のブータンノワールを頂きました。
ワンスプーン100円というリーズナブルなお値段も嬉しい
限りです。
ブータンノワールとスプーンの間にはリンゴのピュレが
サンドされ、濃厚な深い味わいの中に絶妙な清涼感の
ある酸味や甘さを与えてくれています。

新鮮な豚の血で作られたブータンノワールは90年台から
日本フレンチ界をリードしてきた重鎮、五十嵐安雄シェフ
率いる系列店の定番の一品であります。
アペリティフのシャンパーニュとのマリアージュはもちろん
ビールにもベストマッチです。

「トマトのプリン」
お店の定番前菜メニューの一つなのですが、初めて注文
しました。
シンプルな可愛い珈琲カップでサーヴされます。

二層になったトマトのプリンと螺(つぶ)貝の身、枝豆、オマール
海老のジュレをのせています。

おもむろにスプーンですくうと綺麗なトマトの赤みを帯びたプリン、
フルフル~♪フルフル~♪と揺れ、さらに食欲を掻き立てます。

八丁堀にあるヴィエイヌ・モンターニュのライ麦パンとバケットを
頂きました。

「Gevrey Chambertin 1er Cru Aux Combottes 1996/Domaine Dujac」
今宵のワインは、10年熟成の逸品。
「ジュヴレ・シャンヴェルタン 第一級畑 オー・コンボット 1996/ドメーヌ・デュジャック」
です。

抜栓後、ふわふわとスミレの花の香りが鼻腔へ漂って参ります。
ブラインドでも判るデュジャック香と呼ばれる独特なエレガントで
豊かな香り、美しく煌くような赤色、芯に甘い新鮮な果実の味わ
いがします。

まさに、「本当の素晴らしさは筆舌に尽くせず」 という言葉に集約され
ています。
クロ・ド・ラ・ロッシュとラトリシエール・シャンベルタンという二つの特級畑に
挟まれ、オー・コンボットの畑が何故、特級畑でないのかミステリーな気す
らします。
この畑をして ジャック・セイス氏 が腕を振るえば、そこらの一級畑の
ワインをも上回る味わいに生まれ変わるということなのでしょうか。

「豚タンとトリップのコロッケ、焦がしバターのソース」
カーヴ・デ・ヴィーニュ で貴行のオススメ料理は?
と聞かれれば、コロッケと即答です。

カリカリ、ホクホクに揚がったコロッケ料理はまさに禁じ手メニュー
です。

柔らかく煮込んだ豚タンとトリップにじゃが芋のピューレとチーズを
はさんで揚げたもの。
焦がしバターとケッパーの香りが素晴らしいです。
冬季に出される アンコウ、すっぽん、鮭の食材を使ったコロッケが
身を捩るほどの美味しさであることを付け加えておきます。

「フランス産真鴨(あおくび)のリゾット」
フランス産真鴨の肉をふんだんに使ったリゾットです。
チーズのコクと香りがたまりません。

たっぷりとフォンを吸った米の火の通り加減も絶妙です。
カウンターに居た常連の男性にオー・コンボットを一杯差し上げた
らこちらのリゾットをご相伴にあずかりました。
こういうささやかな常連さんとのコミュニケーションも楽しいものです。

「無花果のミルフィーユ、白葡萄のソルベを添えて」
この夜は6名程の団体さんが居らしていて、そのお客さん用に
特別に用意していたデセールでしたのですが、無理を言って
一つ新たに作ってもらいました。

「ミルフィーユを新たに焼き上げるので30分ほどお待ち下さい」
と言われました。
この絵を見たらやっぱり待とうという気になった小職の気持ち
を分かって頂けますよね?

食後の飲み物はエスプレッソをダブルで頂きました。
今宵はデュジャックの珠玉のワインと素晴らしい食事で幸せな
気分になりました。
ご馳走様でした。
では皆様、小夜奈良。




