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コーナータイトル

バラの香りのイスパハン

家でたべるの イスパハン  スイーツ  ピエール エルメ 

人は甘いものを食べると「甘〜い」と言いますし、酸っぱいものを口にすれば「酸っぱい!」と声が出ます。その「甘〜い」に、「酸っぱい」や「塩っぱい」、さらには「辛い」とか「苦い」とか、味わいが重なると、人は初めて「美味しい」と言うのです。あるいは「不味い」と言います。
美味しい、不味いというのは、そのようにいくつかの「重なる味わい」を言うのだと思います。
そして多くの場合、味わいとは、香りです。

バラとライチとフランボワーズ。
みなさまご存知、ピエールエルメのイスパハン。
口の中で、味が、香りが、次々と広がって重なって、食べるというより、それは「ある特別な体験」になります。

還暦を過ぎた男が、初めてこれを口にして、およそ3分ほど身動きできなくなってしまいました。
美味しい不味い、好き嫌い。年齢の程には見知っているつもりであったが、
「美味しいということは、こういうことだ」と、あらためてハッキリ思い知らされたのです。

お腹がすいたから食べる。今日を生きるために料理する。
人生は、それだけじゃないのだよとね。

いにしえのペルシアの都イスパハン。アラベスクの城塞の中で育てられた大輪のバラがヨーロッパに渡り、ご婦人方に愛されて、その香り、今も衰えず。
フォーレの歌曲「イスファハンの薔薇」を聴きながらガブリ食べると、
見ず知らずの驚きに、どこか懐かしい記憶が重なって、さらに全く新しいものが見えてきます。
ピエール エルメのイスパハン。

スイーツなくとも人は生きていけるが、スイーツのために明日を生きるということもある。

takahash  2013年1月29日 18:41

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takahash

演出家(CM・映像)

TV広告を作り続けて30年。世界を食べたつもりが世界に食べられたのかもしれない。
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